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特集 症例から学ぶ大腸ESD―失敗しないためのKnacks & Tips―
[各論 ESD以外で対応可能であった症例]
SSL 3cm without dysplasia,どう治療する? 分割でも許容できる?―3cm以下のSSL without dysplasiaに対するCSPの妥当性
Cold snare polypectomy
春日 健吾
1
,
栗林 志行
1
,
浦岡 俊夫
1
Kengo Kasuga
1
,
Shiko Kuribayashi
1
,
Toshio Uraoka
1
1群馬大学大学院医学系研究科 消化器・肝臓内科学
キーワード:
cold snare polypectomy
,
cold polypectomy
,
鋸歯状病変
Keyword:
cold snare polypectomy
,
cold polypectomy
,
鋸歯状病変
pp.1737-1739
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000512
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はじめに
近年,消化管腫瘍に対する内視鏡切除法が大きく進歩している。大腸ポリープの切除法として,高周波電流を使用した,hot snare polypectomy(HSP)が広く行われてきたが,近年,偶発症の少なさや,簡便さという観点から,高周波電流を使用しない,cold snare polypectomy(CSP)が広く普及してきた。2021年には日本消化器内視鏡学会のガイドライン委員会によって「大腸cold polypectomyガイドライン(大腸ESD/EMRガイドライン追補)」1)が策定され,10mm未満の腺腫と術前診断された病変を対象にすることが推奨されている。Sessile serrated lesion(SSL)は,かつては非腫瘍と考えられており,治療対象とされていなかったが,近年は大腸癌の前癌病変とみなされている。そのため,SSLは治療対象であることはコンセンサスを得ているが,内視鏡治療の適応や切除方法に関しては未解決な部分が多く,ガイドラインでも治療方法を規定するまでには至っていない。
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