特集 十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の診療を巡って―現状と課題
4 .十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍の治療を巡って(5)十二指腸のcold snare polypectomy(D‒CSP)
滝沢 耕平
1
,
細谷 和也
1
,
角嶋 直美
1
,
川田 登
1
,
吉田 将雄
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍(SNADET)
,
内視鏡的切除
,
cold snare polypectomy
,
cold polypectomy
Keyword:
十二指腸腫瘍
,
十二指腸上皮性非乳頭部腫瘍(SNADET)
,
内視鏡的切除
,
cold snare polypectomy
,
cold polypectomy
pp.1281-1287
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000503
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これまでは十二指腸の小腺腫は生検などを行いながら経過観察されることが多かった.しかし後になってからEMRやESDを行うと生検瘢痕の影響などで偶発症発生率がさらに高くなり,治療に難渋してしまうことがある.われわれはより早期での治療介入が望ましいと考え,大腸で有用性が報告されているcold snare polypectomy (CSP)を10 mm以下の十二指腸腺腫に対して導入した.当院における後方視的検討の結果,CSPおよびEMRは十二指腸の小さな上皮性非乳頭部腫瘍に対してESDに比べてより短時間でより安全に施行できる可能性が示唆された.
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