特集 Cold polypectomyの課題
4.症例からみえた課題(2)憩室内病変に対するcold polypectomy
柳澤 文人
1
,
紺田 健一
1
,
居軒 和也
1
,
山村 冬彦
1
,
片桐 敦
1
,
吉田 仁
1
1昭和大学医学部内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
cold snare polypectomy
,
大腸ポリープ
,
大腸憩室症
Keyword:
cold snare polypectomy
,
大腸ポリープ
,
大腸憩室症
pp.97-101
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002066
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大腸憩室症は,先天性もしくは後天性に分類され,さらに組織学的構造より,粘膜から漿膜まで全層に及ぶ真性憩室,固有筋層を欠く仮性憩室があるが,後天性の仮性憩室が大部分である.憩室は筋層を欠くため,内視鏡的粘膜切除術(EMR)のように通電して切除する場合,穿孔のリスクが高いと考えられる.一方ここ数年で,cold snare polypectomy(CSP)は穿孔や後出血のリスクが低く,安全性の面から腺腫性病変に対する切除方法として広く行われている.今回,憩室内に進展する腺腫性病変に対する切除方法,治療のコツを症例提示とあわせて説明する.
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