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特集 症例から学ぶ大腸ESD―失敗しないためのKnacks & Tips―
[各論 症例から学ぶESD:部位別攻略法]
屈曲部位でスコープがparadoxical movementをする場合の工夫
How to overcome paradoxical movements of the scope at the colonic flexures?
三角 宜嗣
1
,
野中 康一
1
,
竹内 三晴
1
,
渡辺 舞
1
,
紙谷 悠
1
,
上地 修裕
1
,
枝野 未來
1
,
岸野 真衣子
1
Yoshitsugu Misumi
1
,
Kouichi Nonaka
1
,
Miharu Takeuchi
1
,
Mai Watanabe
1
,
Yu Kamitani
1
,
Yasuhiro Uechi
1
,
Mirai Edano
1
,
Maiko Kishino
1
1東京女子医科大学病院消化器内視鏡科
キーワード:
大腸ESD
,
Paradoxical movement
Keyword:
大腸ESD
,
Paradoxical movement
pp.1660-1664
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000495
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はじめに
穿孔や出血などの術中偶発症を起こさずESDを安全に施行するには,安定した視野の確保が重要である。しかし食道や胃と異なり大腸は自由腸管(S状結腸と横行結腸)を有するため,この部分がたわみやloopを形成することで術者がスコープを押すと病変から遠ざかり,スコープを引くと逆に病変へ近づく,いわゆるparadoxical movementを起こす場合が少なくない。特に病変が右側結腸や脾彎曲部に局在する際によく経験する動きである。この場合操作性が安定しないため,病変との適切な距離,安定した視野を保つのがきわめて難しく,術中偶発症のリスクが高くなる。
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