Japanese
English
特集 全身性疾患を見逃すな!―内視鏡所見から読み解く―
[主に胃病変を生じる全身性疾患]
青年~中年のAGML様胃潰瘍―梅毒―
Ulcers mimicking acute gastric mucosal lesions in young and middle-aged patients: syphilis
岸野 真衣子
1
,
八辻 将
1
,
松永 卓士
1
,
上地 修裕
1
,
日向 有紀子
1
,
渡辺 舞
1
,
三角 宜嗣
1
,
山本 智子
2
,
長嶋 洋治
2
,
野中 康一
1
Maiko Kishino
1
,
Sho Yatsuji
1
,
Takushi Matsunaga
1
,
Yasuhiro Uechi
1
,
Yukiko Himukai
1
,
Mai Watanabe
1
,
Yoshitsugu Misumi
1
,
Tomoko Yamamoto
2
,
Yoji Nagashima
2
,
Koichi Nonaka
1
1東京女子医科大学消化器内視鏡科
2東京女子医科大学病理診断科
キーワード:
胃梅毒
,
AGML様
,
Treponema pallidum
Keyword:
胃梅毒
,
AGML様
,
Treponema pallidum
pp.852-855
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001475
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
典型的な内視鏡像
Case1
30歳台男性。2週間前から嘔気,腹部膨満が続くため来院。上部消化管内視鏡検査を施行。体下部から前庭部にかけて粘膜は発赤・浮腫を認める。多発するびらんは互いに癒合して広範囲に広がっており,インジゴカルミンを撒布すると介在粘膜が島状に隆起しているのが明瞭となっていた。幽門は漏斗状に狭窄しているが,伸展はよくスコープの通過は問題なかった。内視鏡所見から胃梅毒を疑い,前庭部の粘膜から生検を施行した。免疫染色を含む病理組織学的検査では診断に至らなかったが,梅毒血清反応の陽性を確認し,確定診断した。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.