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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
2. 上皮性・腫瘍性隆起病変
A. 亜有茎性・有茎性隆起
早期胃癌(0-I,分化型腺癌)
Early cancer (Type 0-Ⅰ, differentiated adenocarcinoma)
小田島 慎也
1
Shinya KODASHIMA
1
1帝京大学医学部内科学講座
キーワード:
早期胃癌
,
隆起型
,
分化型
Keyword:
早期胃癌
,
隆起型
,
分化型
pp.66-67
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000355
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疾患の概要
胃癌取扱い規約において,0型は早期癌に多く認められる肉眼形態であり,隆起型の0-Ⅰ型,表面隆起型の0-Ⅱa型,表面平坦型の0-Ⅱb型,表面陥凹型の0-Ⅱc型,陥凹型の0-Ⅲ型に亜分類されている。0-Ⅰ型と0-Ⅱa型は隆起の高さによって鑑別され,隆起の高さが2mmを超えるものを0-Ⅰ型と診断している。0-Ⅰ型と1型の違いは,最終病理診断が判明する前であれば,内視鏡診断として推測した深達度をもとに,粘膜下層までの深達度であれば0-Ⅰ型,筋層以深の深達度であれば1型と診断する。0-Ⅰ型の未分化型腺癌は稀であるとされ,一般に0-Ⅰ型の胃癌と言われた場合には分化型腺癌を想起することが多い。
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