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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
2. 上皮性・腫瘍性隆起病変
A. 亜有茎性・有茎性隆起
早期胃癌(0-I,未分化型腺癌)
Early cancer (Type0-Ⅰ, undifferentiated adenocarcinoma)
牧口 茉衣
1
,
斎藤 豊
1
,
関根 茂樹
2
Mai MAKIGUCHI
1
,
Yutaka SAITO
1
,
Shigeki SEKINE
2
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院病理診断科
キーワード:
早期胃癌
,
未分化型腺癌
,
隆起型
Keyword:
早期胃癌
,
未分化型腺癌
,
隆起型
pp.70-71
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000357
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疾患の概要
「胃癌取扱い規約 第15版」1)によると,肉眼型0-I型は明らかな腫瘤状の隆起が認められるもので,隆起の高さが2mmを超えるものを0-I型と定義し,2mm程度までを0-Ⅱa型としている。隆起を呈するものは分化型癌が多く,腺管形成能に優れ,癌細胞が非癌腺管を連続性,膨張性に置換しながら増殖するためといわれている。一方,未分化型癌は腺管形成が乏しく,細胞間結合が弱いため上方発育しにくいこと,また腫瘍内の血管が乏しく,腫瘍が脱落し,潰瘍やびらんなどの陥凹を呈しやすいことから0-Ⅱc型の表面陥凹型を呈することが多く2),0-I型は頻度としては稀であり,過去の報告では3%程度とされている。
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