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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
十二指腸・小腸
十二指腸ステント留置術
Duodenal stenting
前谷 容
1
,
新後閑 弘章
1
,
齋藤 倫寛
1
,
田中 貴志
1
,
馬場 隆成
1
Iruru MAETANI
1
,
Hiroaki SHIGOKA
1
,
Michihiro SAITO
1
,
Takashi TANAKA
1
,
Takayoshi BABA
1
1東邦大学医療センター大橋病院消化器内科
キーワード:
十二指腸ステント留置術
,
gastric outlet obstruction(GOO)
,
姑息的治療
Keyword:
十二指腸ステント留置術
,
gastric outlet obstruction(GOO)
,
姑息的治療
pp.657-662
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000149
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Ⅰ 治療の概要
切除不能の胃流出路閉塞(gastric outlet obstruction:GOO)に対してself-expandable metal stent(SEMS)を用いて行う姑息的治療である。原因疾患は胃癌,膵癌を代表とするさまざまな癌腫による。残胃の吻合部閉塞も含まれる。1990年初頭より報告があるが,当初は専用のデバイスがなく,デリバリーシステムの胃内でのループ形成の問題などにより困難な手技であった。1998年にthrough-the-scope(TTS)法用の十二指腸専用SEMSが米国食品医薬品局(FDA)から承認されたことで,本手技は著しく容易となり全世界に普及した。本邦における十二指腸用SEMSの薬事承認は2010年と遅れたが,導入後は急速に普及しており,GOOに対する低侵襲的治療として不可欠な内視鏡手技となっている。
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