今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療
虚血性心疾患
狭心症に対するステント留置術
木村 剛
1
,
延吉 正清
1
1社会保険小倉記念病院循環器科
pp.1347-1350
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909345
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ポイント
●バルーンによるPTCAの問題点である急性冠閉塞や再狭窄の解決策として,冠動脈ステントの研究が進められてきた.
●初期成績の向上,大規模試験による再狭窄予防効果の証明,チクロピジン使用によるステント血栓症の頻度の激減などの進歩を受けて,冠動脈ステントは現在の冠動脈インターベンションにおいて不可欠なものとなっている.
●大規模試験により妥当と考えられるステントの適応は,固有冠動脈初回限局性病変,静脈グラフト病変,慢性完全閉塞病変,再狭窄病変などである.
●ステント治療における最大の課題は,難治性ステント再狭窄に対する予防・治療法の確立である.
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