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特集 食道・胃静脈瘤攻略法
孤立性胃静脈瘤に対するBRTO(バルーン閉鎖下逆行性塞栓術)
Balloon occluded retrograde transvenous obliteration (BRTO) for solitary gastric varices
國分 茂博
1
,
浅野 朗
1
,
高田 雅博
1
,
日高 央
1
,
中沢 貴秀
1
,
西元寺 克禮
1
,
松永 敬二
2
,
磯部 義憲
2
,
林 修
3
,
荒井 義孝
3
,
國場 幸均
3
,
比企 能樹
3
Shigehiro KOKUBU
1
1北里大学東病院消化器内科
2北里大学東病院放射線科
3北里大学東病院外科
キーワード:
孤立性胃静脈瘤
,
BRTO
,
胃腎シャント
Keyword:
孤立性胃静脈瘤
,
BRTO
,
胃腎シャント
pp.175-180
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903101
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多種多様に存在する食道・胃静脈瘤治療の中で唯一,孤立性胃静脈瘤に対するBRTOは手技の侵襲度,消失効果,安全性において他の治療法より抜きん出ており,その選択に迷うことはない.胃腎シャントからの逆行性造影において胃静脈瘤が描出される造影剤の90%量の硬化剤(5%EOI)を注入,最大量を0.4ml/Kg/日とし,翌日の造影で消失確認もしくは追加注入するカテーテル留置・反復注入法により安全にかつ効果的な治療が可能である.本法により胃静脈瘤は2か月後に93%が消失し,再発を認めない(最長5年間).食道静脈瘤は9か月で23%に出現する.
BRTOは肝性脳症や十二指腸静脈瘤にもその適応が拡大されつつある.
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