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特集 胃癌内視鏡診断の最新ムーブメント―H. pylori陰性胃癌のすべて
[総論]
《TOPICS》H. pylori除菌後の胃粘膜および胃癌に存在するDNAメチル化異常
Aberrant DNA methylation in gastric mucosa and cancer after H. pylori eradication
竹内 千尋
1
,
露木 翔
1
,
牛島 俊和
1
Chihiro TAKEUCHI
1
,
Sho TSUYUKI
1
,
Toshikazu USHIJIMA
1
1国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野
キーワード:
DNAメチル化異常
,
遺伝子変異
,
除菌後胃癌
Keyword:
DNAメチル化異常
,
遺伝子変異
,
除菌後胃癌
pp.168-170
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000035
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はじめに
Helicobacter pylori(H. pylori)除菌治療の普及に伴い,H. pylori陰性胃癌が増加している。しかし,除菌後の発癌リスクの評価や発生した除菌後胃癌の分子生物学的特徴について,現時点では不明である。胃発癌のメカニズムとして,胃粘膜に蓄積する遺伝子変異やエピゲノム異常があげられる。特にH. pylori感染による慢性炎症から誘発されたDNAメチル化異常は除菌後も残存し,除菌後発癌の機構として重要である。
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