Japanese
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特集 内視鏡的乳頭切除術まるわかり
[各論]
EP後経過観察と遺残・再発に対する治療
Surveillance after endoscopic papillectomy and treatment for residue/recurrence
岩崎 栄典
1
,
茅島 敦人
1
,
町田 雄二郎
1
,
玉川 空樹
1
,
瀧本 洋一
1
,
南 一洋
1
,
川﨑 慎太郎
1
,
堀部 昌靖
1
,
福原 誠一郎
1
,
金井 隆典
1
Eisuke Iwasaki
1
,
Atsuto Kayashima
1
,
Yujiro Machida
1
,
Hiroki Tamagawa
1
,
Yoichi Takimoto
1
,
Kazuhiro Minami
1
,
Shintaro Kawasaki
1
,
Masayasu Horibe
1
,
Seiichiro Fukuhara
1
,
Takanori Kanai
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
キーワード:
内視鏡的乳頭切除術
,
遺残
,
再発
Keyword:
内視鏡的乳頭切除術
,
遺残
,
再発
pp.102-108
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000019
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はじめに
乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy:EP)は,外科手術に比較すると低侵襲的手技であることから,早期の乳頭部腫瘍治療の第一選択である。乳頭部腺腫に対する治療成功率としては,胆管膵管への進展がない場合の完全切除率が47~93%とされている。その一方で,遺残あるいは再発は5~31%と比較的高い1)。EMRと比較すると粘膜以外にOddi括約筋や胆管膵管も切除することから,切開断端に腫瘍が遺残しやすいことが原因と考えられる。時に側方発育する腫瘍の場合は再発を繰り返し,切除処置が何度も必要になることもある。
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