Japanese
English
特集 消化管EUSのすべて
[各論 上部消化管疾患のEUS診療]
十二指腸病変に対するEUS診断
EUS for duodenal lesions (Diagnosis of duodenal lesions using EUS)
川﨑 慎太郎
1
,
岩崎 栄典
2
,
松浦 倫子
3
,
金井 隆典
2
,
緒方 晴彦
1
Shintaro Kawasaki
1
,
Eisuke Iwasaki
2
,
Noriko Matsuura
3
,
Takanori Kanai
2
,
Haruhiko Ogata
1
1慶應義塾大学医学部内視鏡センター
2慶應義塾大学医学部消化器内科
3慶應義塾大学医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
キーワード:
十二指腸腫瘍
,
EUS診断
,
粘膜下腫瘍
Keyword:
十二指腸腫瘍
,
EUS診断
,
粘膜下腫瘍
pp.1516-1524
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000321
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要 旨
十二指腸病変に対するEUSは,生検や粘膜面の観察だけでは診断が難しい病変に用いられ,具体的には上皮性腫瘍の深達度診断,粘膜下腫瘍の診断,十二指腸乳頭部腫瘍の深達度の診断がおもな目的である。細径プローブでの良好な描出のために送水機能付きの内視鏡を用いた脱気水充満やゲルの利用が推奨される。腫瘍の局在には十二指腸の5層構造を理解し,また形状,内部エコーパターンにより診断する。十二指腸は消化管のなかでも屈曲が強くスコープ操作が難しいため,EUSの描出についても工夫が必要である。本稿では十二指腸病変に対するEUS診断の手技や診断について症例を交えながら述べたい。
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