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特集 内視鏡的乳頭切除術まるわかり
[各論]
切開波を用いたEPの実際
Endoscopic papillectomy using autocut mode
岩﨑 将
1
,
五十嵐 良典
1
,
水谷 沙織
1
,
中川 皓貴
1
,
木村 祐介
1
,
渡辺 浩二
1
,
宅間 健介
1
,
伊藤 謙
1
,
岡野 直樹
1
Susumu Iwasaki
1
,
Yoshinori Igarashi
1
,
Saori Mizutani
1
,
Hiroki Nakagawa
1
,
Yusuke Kimura
1
,
Koji Watanabe
1
,
Kensuke Takuma
1
,
Ken Ito
1
,
Naoki Okano
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
内視鏡的乳頭切除術
,
切開波
Keyword:
内視鏡的乳頭切除術
,
切開波
pp.53-57
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000010
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はじめに
近年,上部消化管内視鏡検査の普及に伴って十二指腸乳頭部腫瘍(乳頭部腫瘍)が偶然に発見される機会が増えている。乳頭部腫瘍の多くは腺腫や癌であり,癌である場合は標準的治療として膵頭十二指腸切除術が施行される。しかし,その侵襲性が高いことから高齢者や基礎疾患に高いリスクをもつ患者での治療に難渋することがある。腺腫に対しては,完全生検を兼ねた低侵襲な根治的治療法として内視鏡的乳頭切除術(endoscopic papillectomy:EP)が1983年に本邦で初めて報告され1),その後ハイボリュームセンターを中心に広く行われるようになってきている。一方で早期癌に対するEPの報告もみられるが,局所進展度の術前診断が困難であることや,術後局所再発の問題などから,慎重に検討すべきである2)。
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