特集 小腸内視鏡が変えた疾患マネージメント
診断能が大きく向上した病態 小腸良性腫瘍・腫瘍様病変
樫田 博史
1
,
米田 頼晃
,
正木 翔
,
筑後 孝章
1近畿大学 医学部消化器内科
キーワード:
血管腫
,
腺腫
,
小腸疾患
,
小腸腫瘍
,
異所性膵
,
炎症性線維性ポリープ
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Hemangioma
,
Adenoma
,
Accessory Pancreas
pp.1863-1873
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022082033
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小腸良性腫瘍・腫瘍様病変のうち、代表的な小腸腺腫、inflammatory fibroid polyp、血管腫、ectopic pancreasを取り上げ、内視鏡所見を中心に特徴を解説する。これらは症状が乏しいため、これまでは発見されることもなく放置されていた可能性が高く疫学的データも乏しい。近年は小腸内視鏡が比較的簡便に行われるようになり、軽微な症状で、あるいは偶然に発見される機会が増加し、治療にも内視鏡が用いられるようになってきた。本稿では、内視鏡が診断や治療に有用であった自験例も供覧する。
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