小腸の炎症
小腸炎症性疾患の診断
梁井 俊一
1
,
松本 主之
1岩手医科大学 内科学講座消化器内科消化管分野
キーワード:
X線診断
,
MRI
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
X線CT
,
小腸炎
,
病歴聴取
,
カプセル内視鏡法
,
小腸内視鏡法
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Enteritis
,
Medical History Taking
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Capsule Endoscopy
pp.123-128
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015186567
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小腸炎症性疾患の診断においては,病歴聴取,身体所見,一般検査所見に加えて,上下部消化管内視鏡検査,小腸X線造影検査,バルーン内視鏡検査,カプセル内視鏡検査,CT,MRIなどの画像所見を総合的に判断することが重要である.バルーン内視鏡の利点は生検やバルーン拡張が可能な点である.一方,カプセル内視鏡の通過性を確認するためにパテンシーカプセルが使用可能となった.小腸内視鏡とともに,小腸X線検査も小腸疾患の客観的な評価法として重要であり,とくに炎症性疾患では必須の検査法といえる.さらに,近年技術革新のみられるCT enterography,MR enterography,腹部超音波検査などは非侵襲的検査法であり,画像解像度の向上に伴って小腸病変の診断法として注目されている.
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