特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
食物アレルゲン別の診療のコツ 果物・野菜 ラテックスアレルギーを含めて
金子 英雄
1
1岐阜県総合医療センター
キーワード:
Allergens
,
ラテックス
,
果実
,
交差反応
,
過敏症-食品性
,
野菜
,
有病率
,
ラテックスアレルギー
,
栄養指導
,
ラテックス-果物症候群
,
花粉・食物アレルギー症候群
Keyword:
Vegetables
,
Latex
,
Food Hypersensitivity
,
Fruit
,
Cross Reactions
,
Prevalence
,
Allergens
,
Latex Hypersensitivity
pp.979-982
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247856
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<Key Points>(1)果物・野菜アレルギーの症状は、新鮮な果物・野菜を摂取したときに口腔内に症状が限局する(口腔アレルギー症候群)場合とアナフィラキシーを含めて全身に症状が出現する場合がある。(2)果物・野菜には、加熱・消化に対して安定なアレルゲンが存在し全身性の症状が誘発される。(3)感作の経路として鼻粘膜から花粉アレルゲンが侵入し、感作が成立した後に、構造的に相同性を有する果物・野菜アレルゲンを摂取することで症状が誘発される場合(PFAS)が多いが、アレルゲンによっては腸管、皮膚の感作経路もある。(4)ラテックスアレルギー患者の約半数が、交差抗原性によりアボカド、キウイフルーツ、クリ、バナナなどに対して即時型反応がみられる(LFS)。
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