特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
食物アレルゲン別の診療のコツ 卵
堀向 健太
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科
キーワード:
Allergens
,
危険因子
,
交差反応
,
免疫学的脱感作
,
栄養指導
,
過敏症-卵
,
経口免疫寛容
Keyword:
Desensitization, Immunologic
,
Cross Reactions
,
Risk Factors
,
Allergens
,
Egg Hypersensitivity
pp.955-959
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247851
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<Key Points>(1)鶏卵アレルゲンは、オボムコイド(Gad d 1)、オボアルブミン(Gad d 2)、オボトランスフェリン(Gad d 3)、リゾチーム(Gad d 4)などがあり、それぞれ性質が異なる。(2)自然寛解する傾向はあるものの、診断時の特異的抗体価が高値で経時的に低下傾向にないなどがあると遷延する可能性が高くなる。(3)必要最小限の除去食を考えつつ、「できれば卵そのもので」、「毎日」摂取のほうが、摂取可能となる可能性が高くなるという報告を紹介したが、保護者にとって毎日調理をして食べさせることは大変な労力を伴うことも想像に難くなく、支持的なアプローチで継続することも重要である。
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