特集 早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理-私はこうみる
早産 無菌性炎症の観点から
根岸 靖幸
1
1日本医科大学 微生物学免疫学教室
キーワード:
炎症
,
早産
,
胎盤
,
自然免疫
,
NKT細胞
,
HMGB1 Protein
,
獲得免疫
Keyword:
Inflammation
,
Obstetric Labor, Premature
,
Immunity, Innate
,
Placenta
,
HMGB1 Protein
,
Natural Killer T-Cells
,
Adaptive Immunity
pp.139-144
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022083861
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病原体感染に起因する絨毛膜羊膜炎(CAM)は、早産の原因として非常に重要である。しかしながら最近、CAMを伴わない早産事例が以外にも多いことが指摘されるようになった。病原体感染を伴わない炎症、すなわち「無菌性炎症」という概念は近年様々な領域で注目されている。われわれはこの無菌性炎症の観点から早産を解析し、樹状細胞、マクロファージ、invariant natural killer(iNKT)細胞などの自然免疫や、炎症のトリガーとなるアラーミンの重要性を見出した。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.