特集 加齢と造血
5.高齢者の急性骨髄性白血病(AML)
臼杵憲祐
1
Kensuke Usuki
1
1NTT東日本関東病院 血液内科 部長
pp.1593-1601
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018111593
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高齢者AMLは治療抵抗性のことが多く,治療では治療関連死が多い。基本的にはすべての高齢者でAMLの化学療法を考慮する。治療関連死のリスクを予測して化学療法に適合(fit)するかを判断し,適切な強度の化学療法を選択する。予後良好あるいは中間リスクでfit症例では強力な化学療法を選択し,unfit症例では低用量治療を行う。予後不良リスク症例では臨床試験を考慮する。また,高齢者AMLの治療成績は不良であり,あらゆる症例でランダム化比較試験への参加を考慮すべきである。