特集 悪性リンパ腫の新規標的治療薬
6.Obinutuzumab
大間知謙
1
Ken Ohmachi
1
1東海大学医学部内科学系 血液・腫瘍内科 講師
pp.57-62
発行日 2017年12月30日
Published Date 2017/12/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201801057
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Obinutuzumabは,リツキシマブより抗体依存性細胞障害活性,アポトーシス誘導が高められた新規のCD20抗体である。慢性リンパ性白血病,ろ胞性リンパ腫において,これまでの標準治療であるリツキシマブ併用化学療法に対して生存で優越性が示されており,今後,新たな標準治療に組み込まれてくることとなるだろう。高い効果の一方で,血液毒性や感染症といった有害事象が多い傾向があり,適正使用についてはさらなる検討が必要だろう。