増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
免疫学的検査
サイトカイン
IL-6/sIL-6 R
緒方 篤
1
,
西本 憲弘
1
,
嶋 良仁
1
,
吉崎 和幸
1
1大阪大学医学部第3内科
pp.684-685
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909986
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検査の目的・意義
IL-6はB細胞の分化増殖,急性期蛋白の合成刺激,血小板産生の刺激などのほかに,腎メサンギウム細胞や皮膚角化細胞の増殖などにも関与するなど,多彩な機能を有するサイトカインである.臨床的にはCRPなどの急性期蛋白と同様に,炎症の程度を示すマーカーとして利用可能である.
可溶性IL-6受容体(soluble IL-6 receptor;sIL-6R)は,その産生細胞や病的意義については不明な点が多いが,血液中にIL-6に比べて大量に存在しており,IL-6の機能を修飾している可能性が示唆されている.
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