連載 『眼科新書』現代語訳
その6
清水 弘一
1
1群馬大学
pp.1512-1519
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103844
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『眼科新書』巻之二(続々)
前号に掲載した『眼科新書』巻之二の十八折裏までが「涙管病篇第四」で,12疾患が扱われている。十九折表から三十三折裏までの30ページが「白膜病篇第五」である(「白膜」とは結膜のこと)。
『解体新書』(1774)では,「眼を包む諸膜」について,「上膜者白也。又謂之結膜。」(上膜ハ白シ。コレヲマタ結膜トイフ。)となっている。しかし,『眼科新書』では「結膜」ではなく,「白膜」と呼んでいる。原書では,結膜はbindvlies(蘭),weisse Augenhaut(独),membrana conjunctiva(羅)である。それぞれ「結膜」,「白膜」,「結膜」の意味になる。
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