外科と生理
その6
須田 勇
1
Isamu SUDA
1
1慶應義塾大学医学部生理学教室
1Assist. Prof. of Physiology KeioGijuku Univ., Medical School
pp.538-541
発行日 1951年11月20日
Published Date 1951/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200929
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
3.呼吸機能
3:1 肺容量の分劃
肺容量の劃分は次の如くである.
上記4劃分のうち,残気の測定法は種々あるが次の如く行うのが容易であり,正確である(Christie; J. Clin.Inv. 11, 1099, 1932, Herrald and McMichael; ProcRoy. Soc. B. 126, 491, 1939).スビロメータ内に空気2lと酸素3lを容れ,これを被檢者と気密に連結し,呼気中の炭酸ガスは吸收し,消費された酸素は常に補つて気槽の容積を常に5lに保つように整備する.この状態で被檢者に安靜呼吸を7分間行わせる.終りに気槽の空気を分析して窒素が48%であつたとする.中位量をxlとすれば,窒素では次式が成立する筈である(空気の窒素量を79.1%とした).
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.