特集 慢性骨髄性白血病の治療戦略2016
2.慢性骨髄性白血病における微小残存病変評価
入山規良
1
Noriyoshi Iriyama
1
1日本大学医学部 血液膠原病内科 助教
pp.1091-1096
発行日 2016年7月30日
Published Date 2016/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201608037
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チロシンキナーゼ阻害薬(tyrosine kinase inhibitor:TKI)の臨床応用は,慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia:CML)の予後を劇的に改善させた。CML治療の飛躍的な進歩に伴い,微小残存病変を評価可能な分子学的検査の実施が必須となった。したがって,国際標準法(International Scale:IS)に基づいた分子学的評価の重要性を理解する必要がある。ここではTKI治療開始後のBCR-ABL1 mRNAの減少の達成目標,および減衰速度の臨床的意義について概説する。