特集 慢性骨髄性白血病の治療戦略2016
1.慢性骨髄性白血病治療の現状 -ガイドラインと治療成績の現状-
臼杵憲祐
1
Kensuke Usuki
1
1NTT東日本関東病院 血液内科 部長
pp.1077-1089
発行日 2016年7月30日
Published Date 2016/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201608023
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慢性期にはチロシンキナーゼ阻害薬(TKI;イマチニブ,ニロチニブ,ダサチニブ)を投与する。治療開始後,Optimalでは治療継続,Warningでは頻回のモニタリング,Failureでは他の第2世代TKI(ニロチニブ,ダサチニブ,ボスチニブ)への変更,ABL遺伝子の変異解析,同胞のHLA検査を行う。慢性期から進展した移行期/急性転化には未使用TKIで治療し,移植適応であれば同種移植が推奨される。TKI治療中にT315I変異が確認された場合は,同種移植を考慮する。