技術講座 血液・遺伝子・染色体
シリーズ 造血器腫瘍の診療を支える遺伝子・染色体検査・2
治療効果判定に必要な微小残存病変評価法
松田 和之
1
1信州大学医学部附属病院臨床検査部遺伝子・染色体検査室
pp.680-685
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205996
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Point
●微小残存病変(MRD)評価は,治療効果判定や治療の中止時期を判断するために重要な検査である.
●MRD評価には,正常細胞と腫瘍細胞を識別するマーカーが必要であり,検査法には感度,定量性が求められる.
●腫瘍性の判断,病型診断の根拠となる染色体異常,キメラ遺伝子mRNA発現,単一な免疫関連遺伝子再構成配列などは,MRDの識別マーカーになりうる.
●国際標準値による統一されたMRD評価も行われている.
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