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特集② 知っておきたい血液内科の知識―専門医の診方・治し方
急性骨髄性白血病・慢性骨髄性白血病
Acute myelogenous leukemia and chronic myelogenous leukemia
雁金 大樹
1
,
岡本 真一郎
1
Daiki Karigane
1
,
Shinichiro Okamoto
1
1慶應義塾大学医学部血液内科
pp.248-252
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102760
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POINT
●急性骨髄性白血病と慢性骨髄性白血病は,その病態がまったく異なる疾患である。
●急性骨髄性白血病はいくつかの病型に分類されるが,急性前骨髄球性白血病を除いて特異的な治療法はなく,化学療法・造血幹細胞移植が主要な治療法である。
●急性前骨髄球性白血病に対しては,有効な分子標的療法があり,高い確率で治癒が望める。
●慢性骨髄性白血病の治療法も著しく改善し,分子標的薬のみで治癒が望める疾患となった。
●炎症を示唆する所見がなく白血球の増加を認める場合,白血球数の異常値に加えて鼻出血や口腔内からの出血・血腫を認める場合には,これらの疾患を鑑別することが大切である。
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