技術講座 血液
造血器腫瘍の微小残存病変検出法
青江 伯規
1
1岡山大学病院医療技術部
pp.514-522
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208977
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Point
●造血器腫瘍における微小残存病変(MRD)の評価は,治療効果判定,再発の早期発見,予後予測,適切な治療選択において重要な役割を担う.
●主なMRD検出法として,免疫学的手法であるフローサイトメトリー(FCM)や分子生物学的手法である定量PCR(qPCR)法などが用いられている.
●治療経過中や再発時に表面抗原の発現や遺伝子異常に変化が起こることがあり,結果の解釈には慎重を要する.
●近年,デジタルPCR(ddPCR)法や次世代シークエンス(NGS)法などの新しい技術を用いたMRD解析の有用性についても,多くの報告がある.
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