特集 造血器腫瘍の予後と予後因子2015
3.慢性骨髄性白血病
高橋直人
1
Naoto Takahashi
1
1秋田大学大学院 医学系研究科 血液・腎臓・膠原病内科学講座 教授
pp.793-800
発行日 2015年5月30日
Published Date 2015/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201506039
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Sokal scoreなどのリスクスコア,付加的染色体異常は,CMLの予後予測因子である。TKI治療3カ月の早期分子遺伝学的効果(EMR)と,12カ月の分子遺伝学的大効果(MMR)は,長期予後を予測するサロゲートマーカーである。最近,新たにBCR-ABL1 international scale(IS%)のhalving timeの重要性が報告されている。EMR, MMR, halving timeを日常診療に応用するためには,治療早期からIS%による定量PCRを行うことが推奨される。