病気のはなし
慢性骨髄性白血病
大場 理恵
1
,
薄井 紀子
1
1東京慈恵医科大学附属第三病院腫瘍・血液内科
pp.1302-1308
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207002
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Point
●慢性骨髄性白血病(CML)は,フィラデルフィア染色体(Ph染色体)の出現を特徴とする多能性造血幹細胞の腫瘍性疾患で,慢性期(CP)では白血球増加や血小板増加が認められる.
●病期は慢性期(CP),移行期(AP),急性転化期(BP)に分類され,無治療では数年で進行し,致死的転帰をとる.
●上記染色体異常によって産生されるBCR-ABLキメラ蛋白質が治療ターゲットであり,その治療法開発は目覚ましい進歩を示している.
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