病気のはなし
慢性骨髄性白血病
南 三郎
1
,
小寺 良尚
1
1名古屋第一赤十字病院内科
pp.838-844
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902510
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新しい知見
CMLは9番染色体と22番染色体の特徴的な相互転座が観察され,Ph1染色体と呼ばれている.この転座により9番染色体上のABL遺伝子と22番染色体上のBCR遺伝子が融合し新しいキメラ遺伝子BCR/ABL遺伝子が作られる.この新しいキメラ遺伝子によりコードされるキメラ蛋白は正常のABL遺伝子によりコードされる蛋白に比しチロシンキナーゼ活性が強く,細胞内情報伝達機構に異常をきたしCMLが発症すると考えられている.
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