特集 遺伝子治療の臨床展開
7.CD19特異的キメラ抗原受容体を発現させたTリンパ球を用いる癌遺伝子治療
岡塚貴世志
1
,
大嶺謙
2
Kiyoshi Okazuka
1
,
Ken Ohmine
2
1自治医科大学 内科学講座 血液学部門
2自治医科大学 内科学講座 血液学部門 講師
pp.655-661
発行日 2015年4月30日
Published Date 2015/4/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201505071
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近年,B細胞性造血器腫瘍に対するCD19特異的キメラ抗原受容体を用いた遺伝子治療の臨床試験の結果が相次いで報告されている。従来の化学療法に抵抗性の難治性造血器腫瘍にも効果を認める一方で,重篤な有害事象が報告されており,十分な対策の下に治療が遂行されることが望まれる。本稿では,これまでに報告された臨床試験の結果を概説する。