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巻頭トピックス
造血器腫瘍に対するキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子改変T細胞療法
豊嶋 崇徳
1
1北海道大学血液内科
キーワード:
キメラ抗原受容体(CAR)遺伝子改変T細胞
,
急性リンパ性白血病
,
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
,
サイトカイン放出症候群
Keyword:
キメラ抗原受容体(CAR)遺伝子改変T細胞
,
急性リンパ性白血病
,
びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
,
サイトカイン放出症候群
pp.337-340
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_337
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Summary
・キメラ抗原受容体(CAR)とは,T細胞受容体の細胞内ドメインと抗体の抗原結合部位を遺伝子組み換え技術によって結合させたキメラ受容体で,これをT細胞に導入したものがCAR-Tである.
・再発・難治のB細胞性急性リンパ性白血病,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に対し高い効果があるが,サイトカイン放出症候群などの免疫学的副作用が特徴的である.
・濾胞性リンパ腫,多発性骨髄腫,慢性リンパ性白血病などのB細胞系腫瘍に対して治療開発が進行中である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020