特集 アレルギー負荷試験 アップデート
Ⅳ.気道過敏性試験
薄場彩乃
1
,
粒来崇博
2
Ayano Usuba
1
,
Takahiro Tsuburai
2
1聖マリアンナ医科大学病院呼吸器内科医長
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院呼吸器内科医長/国立病院機構相模原病院臨床研究センター
pp.1018-1025
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018081018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
気道過敏性亢進とは,健常者では気道収縮が誘発されない刺激に対して気道収縮反応が生じること,または刺激に対して過剰な気道収縮反応が生じることであり,喘息の最も特徴的な生理学的異常である。気道過敏性検査は気道収縮刺激に対する呼吸機能の変化を測定する検査であり,気道過敏性が陽性であれば喘息診断の目安となり,逆に陰性であれば喘息をほぼ否定することができ,喘息の診断,詳細な病態評価に有用な検査である。本稿では,気道過敏性検査の適応,手順,評価方法などについて概略した。