特集 アレルギー負荷試験 アップデート
Ⅲ.耳鼻咽喉科領域でのアレルゲン負荷試験
飯沼智久
1
Tomohisa Iinuma
1
1千葉大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科助教
pp.1012-1017
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018081012
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アレルギー性鼻炎は抗原特異的なⅠ型アレルギー疾患のため,その診療にあたっては特異抗原の同定や症状の有無など的確な診断が必須である。耳鼻咽喉科領域で行われるアレルゲン負荷試験のなかで代表的な方法は鼻(粘膜)誘発テストと花粉飛散室によるものであるが,両者は試行目的が異なり,問題点や海外との差異などが存在する。舌下免疫療法の開発が進み,投薬加療を受けている患者も増加しており,アレルゲン負荷試験の重要性は増している。