特集 重症薬疹の診断と治療 アップデート
VII.重症薬疹としてのアナフィラキシー
森田栄伸
1
,
千貫祐子
2
,
高橋仁
3
Eishin Morita
1
,
Yuko Chinuki
2
,
Hitoshi Takahashi
3
1島根大学医学部皮膚科学講座教授
2島根大学医学部附属病院講師
3島根大学医学部皮膚科学講座助教
pp.1234-1239
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201408066
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アナフィラキシーは皮膚,気道,消化器,循環器などの複数の器官で急速に進展する即時型アレルギー症状を示す病態で,薬剤も主要な原因の1つである。最近は,抗体を利用した生物学的製剤が多く開発され使用頻度が増してきたが,それに伴い抗体製剤のアナフィラキシーが見られるようになった。殊にセツキシマブはgalactose-alpha-1,3-galactose(α-gal糖鎖)がIgE結合エピトープとなるマウスヒト型キメラ抗体で,アナフィラキシー患者の増加が懸念される。