連載 アレルギー疾患の治療薬(10)
小児科領域・長時間作用性β2刺激薬
板澤寿子
1
Toshiko Itazawa
1
1富山大学医学部小児科
キーワード:
小児気管支喘息
,
長期管理
,
長時間作用性β2刺激薬
Keyword:
小児気管支喘息
,
長期管理
,
長時間作用性β2刺激薬
pp.1875-1881
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201312123
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長時間作用性β2刺激薬(LABA)には吸入薬,経皮吸収型貼付薬,経口薬があり,気管支喘息の長期管理におけるこれらの薬剤の位置づけは年齢や重症度によって異なる。中等症以上の小児気管支喘息では,抗炎症治療の基本である吸入ステロイド薬(ICS)のみでは喘息コントロールが難しい場合にICS/LABA配合剤の吸入が推奨される。最近では,抗炎症治療の追加薬剤として,より早期の経皮吸収型貼付薬の導入も検討されてきている。喘息コントロールを良好に保つだけでなく,長期的な副作用を起こさないための有効性と安全性の高いLABAの投与方法の確立が必要である。