原著
プランルカスト水和物と鼻噴霧用ステロイド薬を併用した花粉症初期療法(3年間の検討)
菅原一真
1
,
御厨剛史
1
,
橋本誠
1
,
原浩貴
1
,
大久保公裕
2
,
山下裕司
1
Kazuma Sugahara
1
,
Takefumi Mikuriya
1
,
Makoto Hashimoto
1
,
Hirotaka Hara
1
,
Kimihiro Okubo
2
,
Hiroshi Yamashita
1
1山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野
2日本医科大学耳鼻咽喉科
キーワード:
花粉症
,
初期療法
,
抗ロイコトリエン薬
,
薬物療法
Keyword:
花粉症
,
初期療法
,
抗ロイコトリエン薬
,
薬物療法
pp.1866-1874
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201312114
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プランルカスト水和物は花粉症の初期療法に有用な薬剤であり,ガイドラインにも記載されている。しかしながら,花粉大量飛散時には追加の処方が必要になる場合がある。プランルカスト水和物と鼻噴霧用ステロイド薬を併用した初期療法を設定し,スギ花粉症患者を対象に3シーズンにおける症状とQOLについて検討した。2剤を併用した初期療法では飛散開始後に治療を開始した症例と比較して,症状やQOLスコアが有意に抑制されていた。また2011年のような大量飛散年においても症状は抑制されていた。眠気などの副作用を訴えるものは少なく,満足度も高い治療方法であると考えた。