特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所
吸入薬
COPDでの使い分け
根井 雄一郎
1
1帝京大学ちば総合医療センター第三内科学講座
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
デバイス
,
長時間作用性β2刺激薬
,
LABA
,
長時間作用性抗コリン薬
,
LAMA
,
asthma COPD overlap
,
ACO
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
デバイス
,
長時間作用性β2刺激薬
,
LABA
,
長時間作用性抗コリン薬
,
LAMA
,
asthma COPD overlap
,
ACO
pp.236-241
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228044
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Point
◎慢性閉塞性肺疾患(COPD)の吸入薬には長時間作用性抗ムスカリン薬(LAMA),長時間作用性β2刺激薬(LABA)またはその合剤(LABA/LAMA)を用いる.喘息の合併が疑われる場合は,さらに吸入ステロイド薬(ICS)併用も検討する.
◎吸入薬は内服薬と異なり,吸入方法がデバイスによって異なる.適切なデバイス選択が行われないと,薬剤の効果を十分に発揮しない場合がある.
◎COPDの重症化に伴い,吸入流速が落ちてしまうことで効果的な薬剤吸入が行えない場合がある.
◎吸入流速低下や手指の機能低下がある場合,適切な補助デバイスを用いることで効果的に吸入が行えるようになる場合がある.
◎患者の状況,特にLAMA単剤で治療を受けている患者では短時間作用性β2刺激薬(SABA)を運動や労作前に適切に使用することで,呼吸困難や運動耐容能の改善を図ることが可能になる.
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