Japanese
English
Bedside Teaching
長時間作用性β2刺激薬
Long-acting β2-agonists;LABA
岩永 知秋
1,2
,
高田 昇平
1,2
,
松村 美貴子
2
,
城戸 貴志
2
,
原 信之
2
Tomoaki Iwanaga
1,2
,
Shohei Takata
1,2
,
Mikiko Matsumura
2
,
Takashi Kido
2
,
Nobuyuki Hara
2
1国立療養所福岡東病院臨床研究部
2国立療養所福岡東病院呼吸器内科
1Department of Clinical Research, National Fukuoka-Higashi Hospital
2Department of Respiratory Medicine, National Fukuoka-higashi Hospital
pp.1137-1142
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100749
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)は機能的には閉塞性障害を特徴とする疾患であり,その病態には炎症のメカニズムは異なるもののいずれも気道炎症の存在が深く関わっている.最近登場した長時間作用性吸入β2刺激薬(long acting β2-agonists;LABA)は,長時間持続する気管支拡張作用だけではなく,気道炎症に対する抗炎症作用など気管支拡張以外の作用機序が推定されている.LABAは気管支喘息において治療の重要な選択肢としてすでに確立されており,COPD治療においても治療の主体を担うものと考えられている.
本稿ではLABA吸入剤であるsalmeterolとformoterolを中心に,その作用機序と気管支喘息ならびにCOPD治療における意義を概説する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.