新連載 アレルギー疾患の治療薬(1)
小児科領域 吸入ステロイド薬
井上壽茂
1
Toshishige Inoue
1
1住友病院小児科診療主任部長
キーワード:
小児気管支喘息
,
吸入ステロイド薬
,
気道炎症
,
アドヒアランス
,
副作用
Keyword:
小児気管支喘息
,
吸入ステロイド薬
,
気道炎症
,
アドヒアランス
,
副作用
pp.158-165
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201301158
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小児気管支喘息は気道の慢性アレルギー性炎症疾患であることが明らかとなり,吸入ステロイド薬が強力な局所性抗炎症作用を有する副作用の少ない治療薬として重用されるようになった。吸入ステロイド薬の種類が増加し剤形も整ったことで,小児でも乳児から思春期まで吸入能力に応じた使い分けが可能である。発症後早期に診断し適切な介入を行い良好な長期管理を実現することで,寛解・治癒への期待が増大している。今後はアドヒアランスの向上を図ることに積極的に取り組む必要がある。