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特集 性感染症におけるup to date
2.性器クラミジア感染症におけるup to date
Up to date aspect in genital chlamydial infection
高橋聡
1
Takahashi Satoshi
1
1札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座 教授
キーワード:
クラミジア・トラコマティス
,
核酸増幅法
,
迅速診断
Keyword:
クラミジア・トラコマティス
,
核酸増幅法
,
迅速診断
pp.41-46
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201712041
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性器クラミジア感染症は,わが国において,また世界的にも,いまだにもっとも罹患率の高い性感染症である。クラミジア・トラコマティスが原因微生物であり,細胞内感染により増殖する。クラミジア・トラコマティス感染による妊孕能への影響,骨盤内炎症性疾患などの重症化,母子感染などを防ぐために適切な診断と治療が重要である。最近のわが国でのサーベイランス報告では,幸いにも耐性化傾向は認められず,標準治療が有効である。今後は核酸増幅法を用いた迅速診断が普及してくると予想される。その結果として,1回の通院で感染の有無が判明し,結果を伝えることができること,そして初期治療において,その有効性が高くなることが期待されている。