Japanese
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特集 性感染症におけるup to date
9.クラミジア・トラコマティスの母子感染におけるup to date
Up to date on perinatal infection due to Chlamydia trachomatis
宮入烈
1
Miyairi Isao
1
1国立成育医療研究センター感染症科 医長
キーワード:
クラミジア・トラコマティス
,
母子感染
,
封入体結膜炎
,
新生児肺炎
,
性病クラミジア
Keyword:
クラミジア・トラコマティス
,
母子感染
,
封入体結膜炎
,
新生児肺炎
,
性病クラミジア
pp.93-98
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201712093
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性病クラミジア感染症の原因菌であるクラミジア・トラコマティスは,母子感染により新生児における封入体結膜炎や肺炎をきたしうる。妊婦検診における性病クラミジア感染症のスクリーニング検査の普及により母子感染を未然に防ぐことがもっとも重要であるが,未受診妊婦や若年妊婦など比較的リスクの高い集団も存在する。クラミジア感染症は一般細菌感染症やウイルス感染症とは診断や治療が異なり,その特殊な疫学や臨床的特徴をふまえ,予防に至らず発症した患者の発見に努める必要がある。