今月の主題 性感染症(STD)
病原体と病態
クラミジア・トラコマティス
佐久本 操
1
,
松本 哲朗
1
Misao SAKUMOTO
1
,
Tetsuro MATSUMOTO
1
1九州大学医学部泌尿器科
キーワード:
クラミジア・トラコマティス
,
非リン菌性尿道炎
,
無症候性感染
Keyword:
クラミジア・トラコマティス
,
非リン菌性尿道炎
,
無症候性感染
pp.655-658
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902937
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クラミジア・トラコマティス感染症は,わが国や欧米で最も罹患率の高い性感染症(sexually transmitteddisease;STD)である.無症候性感染が多いため,一般の人へも浸淫しており,STDの中でもクラミジア感染症は注目をあびている.現在クラミジアは,Chlamydia trachomatis,C.Psittaci,C.pneumoniaeおよびC.pecorumの4種類の菌種が知られている.これらの菌種は,性感染症や呼吸器感染症の原因となっている.性感染症の原因微生物となるのは,C.tra-chomatisのみである.〔臨床検査40:655-658,1996〕
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