特集 ポストコロナのための感染症レビュー ―動き出す社会に備えて
◉ポストコロナに備えるべき日常感染症―動向・対策・治療の基本まで
②肺炎球菌感染症・インフルエンザ菌感染症
中村 茂樹
1
1東京医科大学 微生物学分野 主任教授
キーワード:
肺炎球菌
,
インフルエンザ菌
,
市中感染
,
侵襲性感染症
,
結合型ワクチン
,
薬剤耐性
Keyword:
肺炎球菌
,
インフルエンザ菌
,
市中感染
,
侵襲性感染症
,
結合型ワクチン
,
薬剤耐性
pp.159-165
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000214
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肺炎球菌とインフルエンザ菌は次の共通する特徴を有する。①主に市中感染症の原因菌となる,②非侵襲性感染症(市中肺炎や耳鼻科感染症など)と侵襲性感染症(髄膜炎や敗血症など)に分類される,③侵襲性感染症は感染症法に基づく五類全数把握疾患に分類されている,④侵襲性感染症の年齢分布のピークは5歳未満の小児と65歳以上の高齢者の二峰性である,⑤小児において結合型ワクチンが定期接種に導入されている,⑥薬剤耐性菌の増加が懸念されている。
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