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レンサ球菌皮膚感染症の最近の動向
山﨑 修
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学
キーワード:
レンサ球菌
,
膿痂疹
,
壊死性筋膜炎
,
皮膚感染症
,
トキシックショック様症候群
Keyword:
レンサ球菌
,
膿痂疹
,
壊死性筋膜炎
,
皮膚感染症
,
トキシックショック様症候群
pp.652-658
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000147
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レンサ球菌は,その溶血性によりα,β,γ溶血性の3群に,さらにβ溶血性レンサ球菌はLancefield抗原分類でA,B,C,G群に分けられている.以前は常在菌のように考えられていた非A群レンサ球菌も,近年の高齢化とともにクローズアップされてきた.レンサ球菌による皮膚感染症は黄色ブドウ球菌より頻度は低いが,症状が激しく,全身症状を伴うことが多い.膿痂疹,丹毒,蜂窩織炎,壊死性筋膜炎が代表的で,毒素性疾患は猩紅熱,リウマチ熱,トキシックショック様症候群(toxic shock-like syndrome:以下,TSLS)がある.本稿では,レンサ球菌の分類,皮膚感染症からの分離頻度,臨床病型,壊死性筋膜炎やTSLSの最近の動向および治療戦略について概説する.(「はじめに」より)
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