症例報告
肺炎球菌血清型15Bによる感染性心内膜炎の一例
古田 有里子
1,2
,
清水 陽
1
,
宮尾 成明
1
,
浅井 雅美
1
1大同病院大同こども総合医療センター
2名古屋市立大学医学部附属東部医療センター小児科
キーワード:
肺炎球菌
,
感染性心内膜炎
,
肺炎球菌結合型ワクチン
Keyword:
肺炎球菌
,
感染性心内膜炎
,
肺炎球菌結合型ワクチン
pp.493-496
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001524
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
13価肺炎球菌結合型ワクチンの接種後であったが,非含有血清型の肺炎球菌15Bによる感染性心内膜炎を発症した3歳男児の一例を経験した.肺炎球菌は感染性心内膜炎の起因菌としてまれだが,中枢神経系合併症が多く死亡率が高い.そのため,侵襲性肺炎球菌感染症では感染性心内膜炎も鑑別疾患として心臓超音波検査をくり返し実施することが重要である.またその予防のためには血清型置換の状況を把握し新たなワクチン開発が望まれる.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.