Japanese
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発行日 2016年12月25日
Published Date 2016/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201701066
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C型慢性肝炎に対する治療はインターフェロン(IFN)単独療法からスタートしたが,その治療成績は約5%程度であった。抗C型肝炎ウイルス(HCV)薬の開発では培養細胞系の開発が非常に重要となる。1999年にドイツのグループによりHCVレプリコン細胞系が開発されると,HCVタンパク質を標的とした抗HCV薬の研究開発が加速し,2015年に発売された経口薬の直接作用型抗ウイルス薬(Direct Acting Antiviral:DAA)の治療成績は約95%という驚異的なものとなった。HCVは慢性疾患の原因となるウイルスでは人類史上はじめて抗ウイルス薬で排除が可能なウイルスとなったが,新たな課題も出現した。