Japanese
English
発行日 2016年12月25日
Published Date 2016/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201701073
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B型肝炎ウイルス(HBV)の持続感染は肝硬変や肝がんの発症リスクを高める。肝がん進展を完全に防ぐためにはHBVの増殖を抑制し肝炎を沈静化させることだけではなく,既感染細胞からHBVを完全に排除することが求められる。現在の抗HBV療法にはおもにインターフェロン類と核酸アナログが用いられ,これらはウイルス増殖抑制には大きな効果を発揮するものの,HBV感染を完全に排除することはきわめて困難である。そこで現在,さらなる治療効果の改善のため作用メカニズムの異なる新たな薬剤開発研究が進められている。本稿では以上のような抗HBV薬の現状と新規薬剤開発のアプローチについて概説する。